「介護士の仕事は好き。でも、夜勤も体も気持ちも、もう限界かも…」
そんなふうに思っていた介護士時代の私が、サービス管理責任者(サビ管)に転職してから、もう数年。
結論から言うと、「軸ずらし転職してよかった」と心から思える毎日になりました。
でも、すべてが順調だったわけではありません。無計画にとびついて、思いっきり失敗した時期もありました(笑)。
同じように悩んでいる介護士さんに向けて、「介護士からサビ管になって、私の人生がどう変わったのか」を3つにまとめてみます。
派手な成功談ではなく、リアルに変わったこと、そして戸惑ったことも、正直に書いていきますね。
まめこ介護士から本当に転職してやっていけるのかな…



その不安、めちゃくちゃ分かるニャ。でも、介護士の経験は次の職場でも”絶対に”無駄にならないから安心してほしいぞ。
「もう限界かも」と思った夜勤明けの出来事
転職を真剣に考えるきっかけになった出来事が、いくつかあります。
ひとつは、ある夜勤明け、身体がしんどくて、なんとなく自分のバイタルを測ってみたとき。
その数値が、終末期の患者さんとほぼ同じくらいで、さすがに驚きました。
もうひとつは、特発性難聴になったこと。
ある朝、急に片耳が聞こえなくなって、病院に駆け込みました。
原因はストレスと過労。お医者さんに「働き方を見直してください」と言われたとき、もう私の体はサインを出し切っていたんだと思います。
「夜勤がきつい」じゃ済まされないところまで、当時の私は来ていました。
もし今、夜勤明けの自分の体に違和感があるなら、一度立ち止まってほしいです。
体は、限界が来る前にちゃんとサインをくれているから。
転職のきっかけは、友達の「絵に描いた餅」
そんな限界寸前の頃、友達から声をかけてもらいました。
「うちの事業所でサビ管やらない?こんな感じで、こんな利用者さんがいて、こんな支援をしていくの」
友達が話してくれたサビ管像は、本当に魅力的で、絵に描いた餅が美味しそうに見えてとびついちゃいました(ばかー🙃)。
このときちゃんと、事業所の中身(運営体制/生産活動/支援員さんの定着率/本部のサポート)まで確認していれば、もっとスムーズだったと思います。
でも当時の私は、「この働き方なら救われる!」という気持ちが先走って、即決してしまいました。
結果、入ってからいろいろ大変なことが起きるんですが…それは別記事にまとめています。
📖 私の失敗談
サビ管採用後に実務経験が対象外!?焦った私のリアル体験談
失敗もあったけど、結果的に「サビ管という選択肢」に出会えたことは、本当によかったと思っています。
ここからは、「介護士のままだったら絶対に経験できなかった3つの変化」を書いていきますね。
【変化①】夜勤が消えて、体が静かに戻ってきた
サビ管になってから、基本的に日勤シフトのみになりました。
業種や事業所にもよりますが、私の今の事業所は土日祝休みで、夜勤はゼロです。
変わったのは時間だけじゃありません。
びっくりするくらい、体そのものが変わっていったんです。
「夜勤中のお菓子」がなくなって、鼻炎が治った
これ、自分でもびっくりした変化です。
夜勤中って、眠気覚ましとストレス解消で、ついお菓子をつまんじゃうじゃないですか。
チョコ、せんべい、グミ、菓子パン…。深夜の脳って、甘いものを欲しがるんですよね。
サビ管になって夜勤がなくなったら、夜中に何か食べる習慣そのものがなくなり、結果的にお菓子の量がガクッと減りました。
そしてしばらくしたら、長年悩まされていた慢性鼻炎が、いつの間にか落ち着いていたんです。
「夜勤=体力勝負」と思いがちだけど、実は食生活・自律神経・免疫まで、じわじわ削っていたんだと、辞めてから気づきました。
朝ごはんを食べる、夜にお風呂に入る、当たり前が戻った
- 朝ごはんを食べる時間ができた
- 夜にゆっくりお風呂に入れる
- 休日に「予定を立てる楽しみ」が戻ってきた
- 体調が安定して、心まで穏やかになった
「人として当たり前の生活」って、こんなに尊いんだなって、しみじみ感じる毎日です。
夜勤手当がなくなる分、収入面の不安はもちろんありました。
でもサビ管は専門職として基本給そのものが上がりやすいので、夜勤なしでも介護士時代と同等以上の年収を保てるケースが多いです(事業所による差はあるので、求人を見比べてみてくださいね)。
【変化②】「介助」から「働く支援」へ視点が180度変わった
これが、私が個人的にいちばん衝撃を受けた変化です。
介護士のときの私は、毎日「今日のケアをきちんとやる」ことに必死でした。
食事介助、排泄介助、入浴介助、急変対応、看取り、記録、申し送り。
大切な仕事だけど、視点はどうしても「今日・このシフト」に集中していました。
でも、サビ管(特に就労系の事業所)になって、初めて出会った視点がありました。
💡 介護とサビ管の決定的な違い
利用者様は「ケアを受けに来ている」のではなく、「仕事をしに来ている」。私たちは、その方が仕事を続けられるように支援する。
そして利用者様には、事業所から工賃(お金)が支払われる。
これ、介護現場ではなかった視点でした。
「ケアの対象」ではなく「働く仲間」「労働する人」として向き合う。
仕事ができるように、強みを引き出し、課題に寄り添い、環境を整える――。
視点が「身体ケア」から「人生・労働の伴走」に広がったとき、「ああ、福祉ってこんなに広いんだ」と心から思いました。
そして驚いたのが、介護士時代に培った「観察力」「声かけのコツ」「記録力」「多職種連携の感覚」が、計画作成や利用者支援の中でそのまま活きるということ。
「この方、最近表情が硬いな」「いつもより食欲がないかも」――そういう細やかな視点は、机の上だけで勉強した人にはなかなか身につきません。
介護士の経験は、サビ管の仕事の中で“見えない燃料”として、ずっと自分を支えてくれています。
【変化③】自分の支援に、静かに誇りを持てるようになった
サビ管をやってきて、心の底から「この仕事に出会えてよかった」と思った瞬間があります。
担当していたある利用者さんは、学校もバイトも他の事業所も、これまで何もかも数ヶ月しか続いてこなかった方でした。
「なんで自分はすぐリセットしたくなるんだろう」
「どうして続けられないんだろう」
本人もずっとそれに苦しんできました。
私が担当して数ヶ月。やっぱり「リセットしたい」「もうやめたい」というクセが何度も顔を出しました。
そのたびに私たちは一緒に立ち止まって、「どんな状況のときに、その気持ちが出てくるのか」「過去にも同じ行動をしてしまった場面はないか」、ひとつずつ振り返りをしました。
派手な支援はしていません。ただ、その人の人生のパターンを、本人と一緒にゆっくり眺める時間を重ねただけ。
気づけば、1年以上、その方は同じ事業所に通い続けてくれていました。
その変化を本人と一緒に見守ってきて、ある日ふと、心の中で“あ、私の仕事にもちゃんと意味があるんだ”って、静かに泣きそうになりました。
介護士のときは、「目の前のケアを完璧にこなす」ことで自分の価値を測っていたように思います。
でもサビ管になって気づいたのは、「人の人生のパターンを変える支援に関われる仕事」に、自分自身も育てられていたということ。
そして同時に、「介護士時代の私も、ちゃんと頑張ってたんだ」と素直に思えるようにもなりました。
軸をずらすって、過去を否定することじゃなくて、過去をちゃんと抱えて、新しい場所に持っていくことなんですよね。
一方で、サビ管になって戸惑ったこと
もちろん、いいことばかりではありません。
正直に「戸惑ったこと」も書いておきますね。
① 想像以上に「数字・事務作業」が多い
これ、本当にびっくりしました。
サビ管の仕事って、利用者さんに向き合う時間だけじゃないんです。
特に就労系の事業所だと、工賃計算・国保連への請求業務みたいな数字仕事がそこそこ発生します。
- 毎月の工賃計算(利用者さんへの支払い)
- 国保連への請求業務(公費の請求)
- 各種加算の確認・書類整備
介護士時代は「身体を動かす」のが中心だったので、ここの切り替えは正直しんどかったです。
💡 事業所選びのコツ
数字や単純事務作業が苦手な方は、求人を見るときに「請求業務は本部・法人本部が担当」と書いてある事業所を選ぶと、本来やりたかった支援業務に集中しやすいです🙆♀️
② 「現場で直接支援する」量は減る
これはサビ管あるあるかもしれません。
介護士のときは「自分の手で支援している」実感が大きかったのに、サビ管になると「支援員さんを通して支援する」立場が増えます。
「現場で利用者さんと関わるのが好き」という人は、最初に物足りなさを感じるかも。
③ 事業所選びを間違えると、計画が”絵に描いた餅”になる
これは私の体験談でもあります。
素晴らしい個別支援計画を書いても、現場の運営がぐちゃぐちゃで実行できない事業所も、残念ながら存在します。
採用が決まる前に、こういうところをぜひチェックしてください👇
- 生産活動の内容がしっかり決まっているか(特に就労系)
- 支援員さんの離職率
- 本部や法人本部のバックアップ体制
- 請求業務をどこが担当するか
面接時に質問してOKです。むしろ、聞かれて困る事業所はちょっと要注意かもしれません。
介護士の経験は、サビ管で必ず「強み」になる
サビ管になってよく実感するのは、「介護経験のあるサビ管」と「ないサビ管」では、計画のリアルさが全然違うということ。
たとえば、こんな場面で介護士経験が活きます👇
- アセスメント:利用者さんの細かい変化に気づける(声のトーン、歩き方、表情)
- 家族対応:介護現場で身につけた「家族の気持ちを汲む力」がそのまま活きる
- 支援員指導:現場の苦労を知っているから、支援員さんに無理な指示を出さない
- 多職種連携:医療・看護・リハ・相談員との連携経験が即戦力
- 急変対応:万が一のときに動ける安心感がチームに伝わる
そして実務経験要件としても、介護福祉士の経験はサビ管・児発管の対象になるケースが多いです。
📖 あわせて読みたい
サビ管・児発管の実務経験まとめ|介護士の経験は対象になる?



介護士の経験って、本当にそのまま活きるんだ…



むしろ介護経験”なし”のサビ管より、現場感のある計画が書けるニャ。誇っていいんだぞ。
これから「軸ずらし」を考えている介護士さんへ
「介護士を辞めたい」じゃなくて、「介護士の経験を、別の形でも活かしてみたい」。
そう思えたら、もう半分は新しい一歩を踏み出してると思います。
サビ管・児発管以外にも、介護士の経験が活きる職種はたくさんあります。
- 生活支援員、世話人、放課後等デイサービス指導員(障がい福祉系)
- 看護助手、医療事務、病棟クラーク(医療系)
- 保育補助、学童指導員(児童・保育系)
- 機能訓練指導員補助、生活相談員、ケアマネ(ヘルスケア周辺)
「介護専門の転職サイト」だと、こうした”軸ずらし”の選択肢が見つけにくいので、多職種を扱うジョブボードを一度のぞいてみると視野が広がりますよ。
📖 あわせて読みたい
介護士の軸ずらし転職|50職種から探せる「ジョブソエル」がおすすめな理由
まとめ|あの頃の自分に伝えたい一言
介護士からサビ管になって、私が変わったことを、改めて整理するとこんな感じです👇
- 変化①:夜勤がなくなり、お菓子の習慣ごと体が整ってきた
- 変化②:「介助」から「働く支援」へ、視点が180度広がった
- 変化③:「自分の支援には意味がある」と、静かに誇れるようになった
もし今、夜勤や体力の限界、給料、将来への不安で悩んでいる介護士さんがいたら――
「辞める/辞めない」の二択じゃなくて、「軸をずらす」という第3の選択肢があることを、ぜひ知っていてほしいです。
そして、夜勤明けでぐったりしていた数年前の自分に会えるとしたら、私はこう声をかけたいです。
「夜眠れるって、本当に幸せだよ。
あと、相談業務って意外と楽しいから、安心して飛び込んで大丈夫。」
あなたの介護士としての日々は、絶対に無駄になりません。
むしろ、これからの人生を支える、いちばん強い”燃料”になります🌱
「介護専門のサイトじゃない、もうちょっと広い視野で求人を見てみたいな…」
そう思った方は、多職種を扱うジョブボード「ジョブソエル」を一度のぞいてみてください。
介護士の経験が活きる仕事が、思っているよりずっとたくさんありますよ🐾
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたのキャリアが、あなたらしい一歩につながりますように。


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