現場で長年働いていると、体力的な不安や収入への焦りから、
「このままで大丈夫かな」と感じることはありませんか?
実は、介護・保育・障がい福祉・教育などの分野で8年以上“直接支援”の実務経験があれば、資格がなくてもサービス管理責任者や児童発達支援管理責任者を目指せる可能性があります。
特にサービス管理責任者は、研修を修了すればそのまま配置要件を満たすケースもあり、
現場経験を活かしたキャリアチェンジとして注目されています。
- 現場で後輩指導やリーダー役を任されていた方
- 夜勤をやめて日勤帯で収入を維持したい方
そんなあなたに向けて、この記事ではサービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の研修を受けるために「どんな実務経験が対象になるのか」をわかりやすく解説します。
サービス管理責任者・児発管になるための実務経験とは?
サービス管理責任者(児童発達支援管理責任者を含む)として働くには、
① 実務経験と② 指定の研修修了、この2つが必要です。
この章では①実務経験について解説していきます。
障がい者や子どもに関わる支援業務で、保健・医療・福祉・就労・教育の分野が対象です。
国家資格を持っている方の場合
単に資格を持っているだけではなく、相談支援業務または直接支援業務に 3年以上従事、その国家資格を活かした業務に 5年以上従事していることで、実務経験の要件を満たすとされています。
💡対象となる資格(一部)
介護福祉士、社会福祉士、保育士、看護師、理学療法士など
(詳しくは別記事や表で紹介しています)
国家資格がない方でも大丈夫!
国家資格がなくても、現場での直接支援の経験が8年以上あれば、
サービス管理責任者・児発管の研修を受けることができます!
これは、以前の「10年以上」という要件から緩和されたもので、
現場経験がしっかりあれば、ステップアップの道は開けています✨
直接支援業務ってどんな仕事?
例えば、以下のような業務が該当します:
- 障害者支援施設や病院での介護や生活支援
- 就労支援施設での作業支援・サポート
- 特別支援学校での職業教育の補助
- その他、都道府県知事が認める関連業務
研修の流れ|サービス管理責任者・児発管になるためのステップ
サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者として働くには、
① 実務経験要件の確認 → ② 研修の段階的修了
という流れを踏む必要があります。
2019年度(令和元年度)から、研修体系が見直され、
即戦力かつ段階的にスキルアップできる仕組みへと移行しました。
🔷 実務経験要件を満たす(研修前の準備段階)
まず、研修を受けるには「実務経験」が必要です👇
区分 | 実務経験の要件 |
国家資格なし(直接支援) | 8年以上の直接支援業務(例:障害者支援施設や病院での介護等) |
特定の有資格者(保育士・児童指導員任用資格者など) | 5年以上の直接支援業務 |
国家資格あり(医師・看護師・介護福祉士など) | 相談/直接支援業務3年以上+資格に基づく業務5年以上 |
相談支援業務 | 5年以上の経験(計画相談支援、教育相談など) |
💡この「実務経験」は、最終的に配置されるときにも必要です!
🔷 ステップ1:基礎研修の修了
基礎研修は、サービス管理責任者になるための最初のステップ!
- 受講タイミング:実務経験要件を満たす「2年前」からOK
- 対象例:
- 直接支援6年以上
- 相談支援3年以上(有資格者なら1年以上)
- 直接支援6年以上
- 内容:サービス提供プロセス、相談支援初任者研修の講義など
- 時間数:合計26時間
(共通講義・演習15時間+初任者講義11時間)
📝 修了後は、いよいよ現場でのOJTへ進みます!
🔷 ステップ2:OJT(現場での実務経験)
OJTでは、実際に個別支援計画の作成などに関わりながら経験を積みます。
- 内容:原案作成など、事業所内での一連の支援業務
- 期間:
- 原則:2年以上
- 短縮OK! 配置に関する実務経験をすでに満たしていれば6ヶ月以上で可
- 原則:2年以上
🔷 ステップ3:実践研修の修了
実践研修では、マネジメント的な役割に必要な知識を学びます。
- 受講条件:基礎研修+OJT含む2年以上の実務経験
- 内容:制度理解、人材育成、地域連携、多職種連携など
- 時間数:14.5時間
🎓 これでようやく、正式にサービス管理責任者・児発管として配置されることができます!
現場経験が児童・障がい福祉以外だった場合は?
「サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の研修は修了したけど、以前の職場は高齢者施設だった…」
「今は放課後等デイサービスでOJT中だけど、児発管としてすぐ配置されるのかな?」
そんなふうに不安に思う方も多いかもしれません。
結論から言うと、研修修了後、すぐに児発管として配置されるためには、OJT以外にも“児童・障がい福祉分野での実務経験”が必要です。
🔸 なぜ「分野」が大事なの?
児発管として配置されるには、「実務経験」が単に長ければよいわけではなく、
✅ 対象が“障害児・障害者”であること
✅ その分野で支援経験があること
が求められます。
実務経験の例 | 配置要件に該当する? |
特養で10年介護経験 | ❌(高齢者が対象のため) |
放課後等デイでOJT中(研修受講済) | ⭕ OJTとしてカウントされるが、過去の実務経験も障害児分野である必要あり |
グループホーム(障がい者)で5年勤務 | ⭕(障がい福祉分野の支援経験としてOK) |
🔖 ポイントまとめ
- 児発管として配置されるためには、研修だけでなく「児童・障がい福祉分野での実務経験」が求められます
- OJTの現場が放課後等デイでも、それ以前の実務経験が高齢者分野だけだと要件を満たさない可能性あり
- 実務経験の内容が不明確な場合は、都道府県や研修主催機関に事前に確認するのがおすすめです!
これまでご紹介したように、実務経験や研修の要件をクリアすれば、児発管としてのキャリアアップも夢ではありません。
ずっと現場で働き続けることに、少しでも不安を感じているのなら、転職活動はノーリスクです!
まずは転職サイトで、自分の経験がどんな仕事に活かせるのか、給与がどれくらい変わるのかをチェックしてみてください。
実際に私が転職して感じたことや、転職後のリアルな業務内容については、また書いていきます。
あなたのキャリアが、もっと楽しく、やりがいのあるものになりますように!
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